07月29日2009年 |
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2010年のミュールジング廃止が不可能に − 豪ウール業界 |
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ウール業界のマーケティング・調査団体のAustralian Wool Innovationは今日、「オーストラリアのウール業界が、2010年までにミュールジングを廃止することが非常に困難となってきた」と明らかにした。 3年前、オーストラリアのウール業界は、国際動物愛護団体のPETA(People
for the Ethical Treatment of Animals)の圧力により、2010年にミュールジングを廃止することに合意してきた。
Australian Wool Innovationのワル・メリマン氏は、「我々にはミュールジングに代わる選択肢があまりない。 2010年に廃止することが不可能とは言わないが、引き続き代替策を調査しており、もう少し時間がかかる」と話した。
*ミュールシングというのは、羊の皮膚のしわが尿や水分を吸い、ハエが卵を産みつけたり、孵化したうじ虫が生きた羊に害を与えることを予防するために、尻尾と肛門のまわりの皮膚を鎮痛剤などは使わずに削ぎ切る作業で、動物保護団体から残虐であると指摘されている。
(Source: ABC, 27/07/09 "Mulesing deadline not met")
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07月29日2009年 |
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ロシアによるカンガルー肉の輸入禁止で地方の雇用に打撃 |
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農家の人たちは、8月1日から始まるロシアのカンガルー肉輸入禁止によって、オーストラリアの野生のカンガルーの数が急増することになり、生態系や牧畜産業に打撃を与えることになると話した。 農業団体AgForceは、ロシアは以前オーストラリアが輸出するカンガルー肉の70%を輸入していた。 しかし、今回の輸入禁止措置によって、カンガルーの狩猟枠を消化することが出来なくなり、カンガルーの個体数を管理することが不可能となるとしている。
AgForceの羊・ウール部門のトップのブレント・フィンレイ氏は、「クイーンズランド州西部の複数の小さな地域社会は、ロシアのカンガルー肉の輸入禁止で大きな打撃を受ける。 カンガルー産業は地方経済に年間2億7,000万ドル寄与しており、今回の輸入禁止でLongreach, Charleville, Winton, Blackallなどの地域で毎週4万ドルの損失となる。 野生のカンガルーの個体数は、季節的気候条件が改善したこともあり、20-30%増えることになると推定されている。 これに加え、今回の狩猟数が減少することになることで、カンガルーが増えて大きな問題となる」と話した。
カンガルー肉産業での解雇は始まっており、すでに500人の正社員と2,000人のパートタイム従業員が犠牲となっている。 ロシアは今回のカンガルー肉の輸入禁止の理由を食品の安全性としているが、業界では政治的な理由が関与していると見ている。
フィンレイ氏は、「世界で最も食品安全基準が厳しいEUは、オーストラリアのカンガルー製品の安全性に満足している」と付け加えた。 オーストラリア国内でのカンガルー肉の消費量は以依然少なく、昨年は4,000トンだけであった。 (Source:
AAP, 27/07/09 "Russian roo ban to hurt jobs: farmers")
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07月29日2009年 |
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2008/09年度のオーストラリア産牛肉の輸出は4%増加 |
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昨年度(2008/09年度6月期)のオーストラリア産牛肉の輸出量は、ほとんどの輸出マーケットがこの数十年間で最悪の経済、金融の状況であったにもかかわらず、過去2番目となる高い量となった。
政府農水林省の調べでは、昨年度の牛肉の輸出が96万7,729トンとなり、前年より4%増え、過去最高であった2006/07年度より1%少ないだけであった。 昨年度の大きな特徴のひとつとしては、世界的な経済、金融危機により、オーストラリア・ドルが昨年7月中旬には97.8USセント、10月の末には61.2USセント、今年の6月には80USセント以上になり、この大きな変動が輸入業者にとって大きな障害となったが、平均すると74.8USセント、74.3円となり、前年度よりそれぞれ17%、25%価値が下がった。
日本向けの輸出量は前年度より1%減って36万2,629トンとなり、 2003/04年度から最低となった。 アメリカ向けは前年度より17%増えて28万1,971トンとなり、これは主に前年度の輸出量が24万360トンと非常に少なかったことによる。 韓国向けはアメリカからの輸入が増えたこと、正月の在庫が増えたことなどで、前年度より23%減って11万3,011トンとなった。
その一方、東南アジア向けは前年度比28%増の10万9,654トンとなり、シンがポールンを除くすべての国への輸出量が増加した。 インドネシア向けは20%増の3万8,089トン、台湾向けは15%増の3万169トンとなり、フィリピン向けは86%、中国向けは84%、香港向けは79%とそれぞれ増えている。 ロシア向けは17%減の3万6,920トン、中東向けは80%増の1万3,889トン、ヨーロッパ向けは17%増の1万802トン、カナダ向けは6%増の1万1,615トンとなった。 (Source: MLA, 07/07/09 "Australian beef exports up 4% in 2008-09") |
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07月29日2009年 |
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授粉作業に使うオーストラリア産ミツバチに海外から高い需要 |
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オーストラリアのミツバチが、メロン、マンゴ、アボカドの授粉作業の為に、間もなく世界中で使われることになるかもしれない。 病気や今までに使っていたヨーロッパ産のミツバチが減少したことにより、農家の人々がほかの国のミツバチを使用できるように、市場の解放が行なわれている。
北部準州の養蜂家のピーター・クック氏は、「オーストラリア産のミツバチは、すでに日本で使用されている。 使用される畑の場所は熱帯地方でなくても、大きな温室のなかでもかまわない。 現在、オーストラリア産のミツバチを授粉作業に使いたいとの高い需要がある」と話した。 (Source:
ABC, 23/07/09 "Aussie bees could get busier")
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07月29日2009年 |
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来シーズンのロブスター漁獲制限は更に厳しくー西オーストラリア州 |
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西オーストラリア州のロブスター業界は、すでに大幅に減少しているロブスターの個体数を守るために、来シーズンはより厳しい漁獲制限に直面することになるかもしれない。 西オーストラリア州政府は、調査の結果ロブスターの個体数が危険なほど減少していることを受けて、昨シーズンにロブスターの捕獲かごを30%削減し、漁獲日も週5日に制限した。
2年に一回開催される西オーストラリア州ロブスター・カウンシル(評議会)が今日パースで開かれ、漁獲制限が漁師たちにどのように影響しているのかや、業界の将来について協議する。
同カウンシルのデクスター・デービス氏は、「今日の会議では漁獲制限の問題が一番の議題となる。 最近発表された州政府の関係部署による科学的なデータでは、来シーズンはより厳しい漁獲制限になること示唆している。 我々はこの科学的データがどのようなものなのか、なぜより厳しい漁獲制限が必要なのかを参加者に説明してもらい、検証していく」と話した。 (Source,
24/07/09 "Rock lobster rules 'could be harsher")
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07月29日2009年 |
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遺伝子操作なしカノーラオイル表示に警告 − 豪消費者委員会 |
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オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は穀物生産者に対して、遺伝子操作をしていないカノーラ・オイルと表示するラベルを適切に使用するように警告した。 現在業界では、遺伝子操作をしたカノーラ・オイルの混入が0.9%以下であれば、遺伝子操作をしていないカノーラ・オイルとラベル表示できる。
しかし、ACCCのグラエム・サミュエル会長は、「この表示が100%遺伝子操作をしていないカノーラ・オイルであるかのような誤解を消費者に与えるべきではない。 しばしば、ACCCの見解と業界の慣例基準には相違がある。 我々は内容物を表示する業界の慣習には関係なく、消費者の立場に立って調査しなければならない」と話した。 (Source:
ABC, 24/07/09 "ACCC gives warning on GM labelling")
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07月22日2009年 |
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中国が豪ウール生産者にミュールジング処理の中止を要請 |
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オーストラリアのウールのほとんどを購入している中国企業が、オーストラリアのウール業界に羊のミュールジング処理を止めるように要請している。
中国のサンシャイン・グループは、オーストラリア・ウール組合連盟に手紙を出し、彼らの顧客が満足できる羊の処理法を採用するように求めた。 しかし、ニューサウスウェールズ州のウール生産者で、業界の研究・マーケティング組織のAustralian
Wool Innovation(AWI)の理事でもあるチック・オルソン氏は、「中国のウール加工市場の人たちが、本当にこのミューズリング処理が重要であることがわかっているのか? もしこの処理をしなければ、高品質のウールを提供することは出来ない」と反論した。
*ミュールシングというのは、羊の皮膚のしわが尿や水分を吸い、ハエが卵を産みつけたり、孵化したうじ虫が生きた羊に害を与えることを予防するために、尻尾と肛門のまわりの皮膚を鎮痛剤などは使わずに削ぎ切る作業で、動物保護団体から残虐であると指摘されている。
(Source: ABC, 15/07/09 "Chinese wool buyer calls for end to mulesing")
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07月22日2009年 |
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オーストラリアが世界の貿易友好国の16位にランキング |
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世界経済フォーラム(WEF)は今日、シンガポールと香港が世界で最も貿易がしやすい経済圏で、オーストラリアは14位、アメリカはテロや犯罪の脅威があるとして16位となったことを発表した。
WEFが発表した「The Global Enabling Trade Report 2009」によると、シンガポールと香港は、よく整備された交通、通信、インフラ、最終地への高速輸送システムにより、貿易に友好的な環境にあるとしている。 このレポートは、世界の121ヶ国(地域)における商品の流通を促進する施設、公共機関、政府の政策とサービスについて評価をしている。
ランキング上位10ヶ国(地域)で、シンガポールと香港のあとは、スイス、デンマーク、スウェーデン、カナダ、ノルウェー、フィンランド、オーストリア、オランダとなっている。 アメリカは運輸インフラ、税関手続きの効率、輸出入の手続きでは高い得点があるものの、テロや犯罪の脅威やセキュリティー・レベルに懸念があるとしている。 日本は23位で運輸サービスには高い評価があるものの、国内マーケットや海外マーケットへの高い障壁があり、海外の農産物に対する高い関税と複雑な関税システム、また海外マーケットへの輸出にもいくつかの障壁がある。 中国のランキングは49位で、輸入に関しては依然高い関税がかけられているが、空輸ネットワークや規制環境は改善している評価している。 (Source: The Australian, 08/07/09 "Australia 14th on trade friendly list")
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07月22日2009年 |
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6月は機械・輸送機器の輸入が大幅に増加 − 豪統計局 |
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6月のオーストラリアの輸入額は、機械・輸送機器の輸入が大幅に増えたことで、5月より6%増加した。 オーストラリア統計局(ABS)の最新の統計で、6月のオーストラリアの輸入額が5月の147.3億ドルから6%増えて156.7億ドルとなった。
特に機械・輸送機器の輸入が5月より13.6%増えて62.9億ドルとなり、原材料・鉱物燃料・潤滑油・これらに関連する材料が、5月の18.6億ドルから20.7億ドルに増え、工業製品も15.2億ドルから16.05億ドルに増加した。 しかし、その他の輸入は前月と比べて減少している。 動物性と植物性の油・脂肪・ロウは5月の3,700万ドルから21%減り、化学製品とそれに関連する商品は18.21億ドルから17.9億ドルになり、ほかの商品も17.2%減って7億7,600万ドルとなった。 (Source:
LLDCN, 17/07/09 "Machinery, transport goods lift June imports") |
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07月22日2009年 |
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サーモン養殖大手タサール社が事業を拡大 − タスマニア州 |
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サーモン養殖大手タサール社が、タスマニア州南部Huonvilleにある加工場を1,000万ドルをかけて拡張する。 同社はスモークサーモンの生産を年間1,600万トンから2,300万トンにするために、新しい燻蒸施設、冷蔵庫、加工場を建設する。 また煙の排出を抑えたり、海に流す排水を管理する施設も建設し、環境への配慮も向上させる。 この工事は今年末までには完了する予定である。 タサール社は、タスマニア州の養殖サーモンの70%を生産しており、450人以上の従業員を雇用している。
同社は2003年にはノータス社(Nortas)、2005年にはアクアタス社(Aquatas)を買収している。 2008年12月期の中間決算では、税引き後1,350万ドルの利益を計上している。 (Source:
ABC, 15/07/09 "Salmon business grows")
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07月22日2009年 |
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ロシアが豪産牛肉、羊肉、馬肉なども輸入禁止に |
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ロシア政府は品質に問題があるとして、オーストラリアの食肉輸出業者24社からの食肉の輸入を禁止した。 オーストラリア政府も牛肉、羊肉、猟獣肉、カンガルー肉、馬肉の加工業者が影響を受けていることを確認している。 これは今月初めロシアが、オーストラリア経済に1億9,000万ドル寄与するカンガルー肉の輸入を全面的に禁止するとの発表に続くものである。
ロシアのアレキサンダー・ブロクヒン在豪ロシア大使は、「この問題については、昨年連邦政府に連絡しているが、未だ解決されていない。 この輸入禁止措置はオーストラリアが品質の向上に努め、ロシアがその品質に満足するまで続くことになる。 昨年、衛生管理を管轄するロシア連邦政府関係機関が、オーストラリアからロシアに輸出されているカンガルー肉やほかの食肉の品質についての問題を指摘している。 これは限られた輸出業者についてである。 私としてはこの件についてのオーストラリア政府からの回答に満足しており、今後両国がこの問題の解決に取り組んでいる」と話した。 (Source:
ABC, 16/07/09 "Russia suspends Aus lamb, beef, roo meat imports")
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07月22日2009年 |
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豪産サフランの輸出に力を入れる − タスマニア州 |
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タスマニア州の大手サフラン生産者は、ニュージーランドの生産者と提携することになった。 Tas-Saff
社は、この提携によってサフランの品質を上げ、オーストラリアでのマーケットシェアーを5%以上にすることを望んでいる。
同社のニッキー・ヌーラン取締役は、「生産量を増やすことによって海外市場に進出する。 今までは、オーストラリア市場への供給が最優先で、輸出は時折少量のみ行なってきた」と話した。 この高価な香辛料は、サフランの花の雌しべを乾燥させて作る。 (Source:
ABC, 15/07/09 "Spicing up export push")
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07月15日2009年 |
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豪産マンゴワインが中国のニッチな市場に人気 |
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中央オーストラリアのマンゴ・ワインメーカーは、「中国のスウィートワイン市場は、新しい富裕層と、広域な販売網の可能性で成長している」と話した。
Ti Tree社のジョニー・クレイフォード氏は、「7ヶ月間で中国の主要都市4ヶ所に販売を拡大した。 今がスウィートワインを中国に販売するチャンスである。 中国人は長い間、ワインを飲む習慣がなく、良質の熟成された赤ワインを味わう味覚がまだない。 現在スウィートワインは大変人気で、今後10-15年間はスウィートワインのニッチな市場が続く」と話した。 (Source:
ABC, 13/07/09 "Mango wine tempts Chinese palates")
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07月15日2009年 |
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豪州の輸出業者は中東市場に焦点 − DHL調査 |
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調査に答えた56%の輸出業者は、今後12ヶ月間に中東への販売額が増えることに自信を持ち、中東がオーストラリアの主要輸出先国になるとしている。 貨物業者DHLによる”2009年輸出バロメーター”の調査で、864社の輸出業者を調べたところ、主要輸出先国のランキングでは、中国が昨年の1位から4位に転落したことが分かった。
また新興の輸出業者たちの受注がこの3ヶ月間に大幅に増え、来年の売り上げに大きな自信を持っている。 世界的な景気減速で、輸出業者はこの3ヶ月間売り上げが記録的に減少しているが、受注数が増えたとする企業は、20年以上輸出をしている輸出業者の中の27%で、創立5年以内の輸出業者は38%となり、社歴の浅い企業の方が受注数が多くなっている。 (Source:
Aircargo Asia-Pacific, 09/07/09 "More Aust firms focus on Middle East") |
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07月15日2009年 |
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農産品の輸出業者に輸出保険の問題が浮上 |
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農産品の輸出業者が、輸出する商品にかける貿易保険に関して危機に直面している。 ワイン、食肉、ウールの輸出業者はすべて、バイヤーが商品代金を決済することを確実にするために輸出信用保険に入っている。 しかし、輸出業者は、「一部の保険会社が世界的な金融危機を理由に、この輸出信用保険を受けなくなった」話す。 ウール輸出業界団体のAustralian Council of Wool Exportersのピーター・モーガン氏は、「これはウール業界だけでなく、すべての輸出業者に大きな影響を与える。 信用状以外で海外のバイヤーと取引している輸出業者は、商品代金回収のリスクを負うか、支払い条件の変更をしなければならない。 これはバイヤーに費用の増加を強いることになり、貿易に大きなマイナスの影響を及ぼす」と話した。
一方、世界で第二番目に大きな保険会社のアトラディウス信用保険会社は、すべての産業から輸出信用保険を撤退したのではないとしている。 同社のオーストラリア法人のデービット・フーイー社長は、「保険契約はそれぞれの輸出業者と個別に行なっており、ケースバイケースである。 我々はすべての産業に対し輸出信用保険を受けないとする決定をしていない。 ウール産業は引き続きカバーしている。 現在、ワインの輸出信用保険の見直しを行なっているが、諸般の状況を考慮し、慎重に対応していく」と話した。 (Source:
ABC, 02/07/09 "Insurance crisis hits farm exporters")
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07月15日2009年 |
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2008/9年度の豪産ワイン輸出額は10%減も、輸出量は増加 |
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2008/9年度(6月期)のオーストラリア産ワインの輸出額が、前年度より10%減少して243億ドルとなった。 これは1リットル当たりの平均輸出価格が15%下がって3.24ドルとなったのが原因で、輸出量は反対に6%増えて7億5,000万リットルとなっている。
オーストラリアン ワイン・ブランデー公社(AWBC)のアナリストのピーター・ベイリー氏は、「オーストラリアのワイン業界は昨年度、世界的な金融危機、不安定な為替、ほかの輸出国との競争、需要と供給のアンバランスによる利益の低下などの厳しい状況と闘って来た」と話した。 しかし、輸出額は2007/08と比べて減少したが、輸出量は過去2番目に多い量を記録した。 中国向けは、前年度より51%(3,200万ドル)増えて9,400万ドルとなり、オーストラリア産ワインの輸出先国の輸出額のランキングで、3ポイント上がってトップ4の位置を占めた。 AWBCは、「世界的な金融危機が、引き続きオーストラリアの主要輸出マーケットに影響しており、需要の低迷につながっている。 ワインの輸出に関しては、高級瓶詰めワインの需要が減少しているが、安価なバルクワインの需要は高まっている。 輸出量は、赤ワインの落ち込み以上に、白ワインの増加が目立っている」としている。
オーストラリア産ワインにとって一番の輸出先国は、輸出量ではUK、輸出額でアメリカとなっている。 香港は輸出額で2番目に成長率が高く27%増えて4,300万ドル。 3番目はマレーシアで19%増えて2,100万ドルとなっている。 (Source:
Courier-Mail, 09/07/09 "Export receipts drying up for our top-shelf
wines")
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07月15日2009年 |
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6月の新車自動車販売台数は引き続き増加 − ニュージーランド |
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6月のニュージーランドの新車乗用車の販売台数が5月に比べて8%増え、ニュージーランドの新車自動車販売の増加が続いている。
ニュージーランド自動車産業協会のペリー・ケアCEOは、「ニュージーランドの自動車マーケットは最悪期を脱し、6月の販売台数は、また励みとなる結果となった。 新車乗用車と新車軽商用車は、4月の最悪の販売台数から5月、6月と回復してきた」と話した。 6月の新車乗用車の登録は、5月の3,979台から8.2%増えて4,306台となり、新車商用車も5月と比べて37.8%増の1,812台となった。 2009年の乗用車と商用車をを含めた新車自動車の販売見通しは、5万台から6万台になる見込みで、2008年の約3分の2となる。
ケアCEOは、「海外のおもな自動車マーケットも最悪期を脱している傾向にあり、ニュージーランド市場も同様で大変励みになり、我々の販売予想に沿っている」と語った。
メーカー別のマーケットシェアーでは、トヨタが乗用車部門でも商用車部門でもトップで、両方あわせたマーケット・シェアーが19.3%、2位はフォードの12.4%、3位はホールデンノ8.9%となっている。 車種別では、トヨタ”カローラ”が1位、2位はホールデン”コモドア”、スズキ”スゥイフト”が3位となっている。 (Source:
MIANZ, 03/07/09 "New Vehicle Sales in June Continue Increase")
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07月15日2009年 |
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ロシアが豪産カンガルー肉の輸入を全面禁止 |
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ロシアがすべての豪産カンガルー肉の輸入を禁止すると発表した。 これは全輸出量の70%がロシア向けであるオーストラリアのカンガルー産業にとって大きな痛手となる。 オーストラリアのカンガルー産業は、オーストラリア経済に2億7,000万ドル寄与し、4,000人の雇用を創出している。
業界団体のひとつのQueensland Macropod and Wild Game Harvesters Associationのトム・ギャッレット氏は、「今回のロシアの輸入禁止は、カンガルー肉の安全性を理由にしている。 ひとつのカンガルー肉の商品から大腸菌が見つかったことを引き合いに出して、ロシアへのカンガルー肉の輸入に関して組織上の問題があるとしている。 しかし、私には政治的な問題であると思う。 ロシアの輸入禁止は今年8月1日から実施される」と話した。 (Source:
ABC, 09/07/09 "Russia blames food safety for Australian kangaroo meat
ban")
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07月08日2009年 |
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ヨーロッパが牛肉の輸入枠を拡大、豪州にとって朗報 |
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EU (欧州連合)とアメリカとの貿易問題で、クイーンズランド州の牛生産者が恩恵を受けることになるかもしれない。
アメリカは長い間、EUによる成長促進ホルモン剤(HGP=Hormonal Growth.
Promotants)を投与した牛肉の輸入禁止は科学的根拠がないとして争ってきた。 成長促進ホルモン剤は、飼育場で牛を早期に太らすために一般的に使用されている。 今回EUは、成長促進ホルモン剤を投与した牛肉の輸入禁止は継続するが、今後4年間で牛肉の輸入枠を20万トン以上拡大し、すべての国がこの枠の獲得に参加できると発表した。 今までオーストラリアは、牧草飼育の牛肉をメインに7,000トン強の牛肉しか輸出できず、20%の関税を課せられていた(この枠以外は100%の関税が課せられる)。
クイーンズランド州のTeys Holdings社はEUへの大手牛肉輸出業者で、ブラッド・テイズCEOは、「今回の新しい輸入枠の対象は、生後30ヶ月以内の高級穀物飼育牛肉である。 もし、オーストラリアが5,000トンでも新しい輸入枠を獲得すれば、今より70%の牛が必要となってくる」と話した。 (Source;
ABC, 03/07/09 "Europe grainfed beef quota to increase")
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07月08日2009年 |
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6月のオーストラリアの新車自動車販売台数が過去3番目の記録 |
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最新の新車自動車販売データでは、企業からの高い需要により自動車マーケットの力強い販売回復が明らかになった。
連邦自動車産業会議所(FCAI)が発表した統計によると、6月の乗用車、SUV(スポーツ用多目的車)、商用車を含めた新車販売台数が10万2,847台
となり、これは月単位で過去3番目となる販売台数で、2008年6月の10万6,541台、2007年6月の10万5,097台に次ぐものである。
FCAIのアンドリュウ・マッケラーCEOは、「6月の販売結果は励みとなる。 これは新車マーケットにとってもオーストラリア経済にとっても前向きな兆候である。 6月は月単位では過去3番目の販売台数で、今までに10万台を販売したのは4回しかない。 6月のビジネス用の新車販売台数が4万6,679台となり、1年前と比べて12%増え、特にバン、軽トラック、ピックアップ・トラックが前年同月比で26.9%増加した。 これは政府による税金の控除策が功を奏した結果である。 我々の分析では、この税金控除により、この3ヶ月で1万台の新車の購買につながったと見ている。 これは全商用車販売の10-12%、新車販売全体で5%となり、販売額が3000から4000万ドル増えたことになる」と話した。
今年に入ってからの新車販売台数の累計は45万5,223台で、前年同期比で16.1%(8万7,472台)減少した。 6月のメーカー別の販売台数は、1位がトヨタの2万1,410台、2位はホールデンの1万2,167台、フォードが1万194台で.3位となっている。 (Source;
FCAI, 03/07/09 "Business Sales Boost Car Market In June")
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07月08日2009年 |
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来年のオーストラリアのワイン業界は過去100年で最も厳しい状況に |
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今年のオーストラリア産ワインの輸出は好調であったものの、来年はオーストラリアの100年のワインの歴史のなかで最悪になるとの懸念が出ている。 オーストラリア統計局(ABS)が発表した最新の統計で、オーストラリア産ワインの5月の輸出額が4月より20%増えて約2億1,200万ドルになったが、前年同月比では10%減少している。
バロッサ ブドウ・ワイン協会のサム・ホルムズ氏は、「今のところ輸出の状況は安定してしているかも知れないが、今後の見通しは厳しい。 オーストラリアでのブドウの供給過剰と、世界的な需要低下により、価格がさらに下がっていく。 来年のブドウの収穫は、オーストラリアの過去100年のワイン産業のなかで、最も厳しいものとなる」と語った。 (Source:
ABC, 05/07/09 "Wine-makers brace for 2010's grapes of wrath") |
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07月08日2009年 |
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ロブスター漁師が西オーストラリア州政府を訴える |
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ロブスター漁師が、厳しい漁獲制限を課した西オーストラリア州政府に対して法的措置に向けた動きを加速さしている。 西オーストラリア州政府は、西オーストラリア州海域のロブスターの幼生が劇的に減っているとして、ロブスターの漁獲制限と、エビ捕獲かごの数を30%削減することを決めた。
中西部の漁師のピーター・バートン氏は、同州政府の漁業大臣がシーズン半ばに、漁師たちの相談もなしで漁獲制限を導入したことに対して法的措置を今年の初めに検討していた。 バートン氏は、「漁獲制限は我々の生活に影響する。 我々は誠意を持ってロブスターの漁獲ライセンス料金を支払っており、それが我々の漁獲や収入計画である。 しかし、新しい漁業大臣が2回に渡って漁獲制限を課した。 我々は西オーストラリア州政府に対して、経済的な損失を求めて提訴する。 多くの漁師がこれによって経済的な打撃を受けている証拠もある。 ロブスターのシーズンが終わった現在、弁護士からの法的な助言を受けて、漁業大臣が行なったことに対して、西オーストラリア州政府に損害の補償を求めていく」と話した。 (Source:
ABC, 30/06/09 "Lobster fisherman to sue WA Govt")
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07月08日2009年 |
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大手アワビ養殖業者が管財人の管理下に |
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投資管理制度(MIS-Managed Investment Scheme)による大手アワビ養殖業者の Australian Bight Abalone Group(ABA)が任意管理(Voluntary Administration)に入った。 McGrath Nicols Partnersが管財人に選任され、同社は声明で、「最近の投資管理制度企業2社の経営破たんにより、金融機関からの借り入れが困難となり、また一般投資家からの投資が減少したことで、経営状況が悪化し、今回の決定にいたった」と発表した。
同社のアンドリュウ・ファーガソンCEOは、役員会の決定に理解を示し、「今後は当社の幹部スタッフ、管財人、株主と協力して、グループ事業の継続に努力し、事業の売却の可能性も調査していく」と語った。 またティペン・オレガン会長は、「同じ経営形態の、グレートサザン社とティムバーコープ社の経営破たんが、この業界すべてに影響している。 役員会は、投資家にとって節税効果のあるこの投資管理制度モデルについて自信が持てなくなっている。 今年の我社に対する投資家からの投資額が昨年と比べて77.6%減り、我々が目標としている額の86.7%であった。 経営陣は今後管財人と協力して、従業員やアワビ養殖者にとって最善の方法を模索していく」と語った。
ABAはオーストラリアで最大の海上アワビ養殖業者で、少なくとも1,400人の養殖者を雇い、過去4年間に4つのプロジェクトに4,200万ドル以上投資をしている。 (Source:
SMH/AAP, 02/07/09 "Australian Bight Abalone fails")
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07月08日2009年 |
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ロブスターの漁獲割り当て枠を削減 − ビクトリア州 |
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ビクトリア州南西部のロブスターの漁獲割り当て枠が80トン削減された。 新しい割り当て枠の240トンは、昨年西部ソーンで漁獲された量より4トン少ない。 ビクトリア州政府ジョー・ヘルパー漁業相は、今回の割り当て枠の削減は、ロブスター産業を今後持続可能なものにするためのものであるとしている。
Warrnambool Professional Fishermans Associationのギャリー・ライアン会長は、「今回の決定を支持している。 冷静に考えて、最近の漁獲量を見ると正直に言って、漁獲割り当て枠を削減するしか方法はない。 過去7年間漁獲量が減少している状況で、一番大きな過ちとなるのは、考えるだけで何も行動をしないことだ」と話した。 (Source:
ABC, 01/07/09 "Victoria's rock lobster quota slashed")
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07月01日2009年 |
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オーストラリアは世界市場で主要なアボカド輸出国を目指す |
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オーストラリアのアボカドの生産者は、今回新しい会社を立ち上げることによって、世界市場のなかで主要な役割を果すことを期待している。 先月、オーストラリアの約60%のアボカド生産者が集まってAvocado
Export Company 社を立ち上げた。
同社のゼネラル・マネージャーのルイス・グレイ氏は、「年間20万トレイのアボカドを海外に輸出することを期待している。 そしてこの輸出量は増えていくことになる。 オーストラリアのアボカドの木の40%はまだ若く、まだ実を付けない。 輸出先としてターゲットにしているのは、香港、中国、シンガポール、タイなどのアジア諸国である。 また環太平洋諸国も視野に入れている」と話した。(Source:
ABC, 25/06/09 "Australia to become 'major' avocado exporter")
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07月01日2009年 |
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緑茶業界は霜対策に苦慮 − ビクトリア州 |
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ビクトリア州の新興産業である緑茶業界は霜との戦いに苦労している。 ビクトリア州北東部の農家たちは日本の企業のために緑茶を栽培しているが、寒い気候が緑茶畑を襲い、現在のところ緑茶の収穫が困難となっている。
Kiewa Valleyのジョージ・バレル氏は、「10月半ばの収穫は大事で、非常に重要なものであるが霜でやられてしまった。 シーズン始めの最初に摘む茶葉が最も重要である。 甘いこの一番茶が日本では茶会などで使われる。 この日本のニーズに応えるためにも、一番茶を収穫しなければならない」と話した。
別の緑茶の話題では、西オーストラリア州のManjimup Green Tea Company社のイレーン・ボウデン氏は、「我々はこのManjimupで、約10年間緑茶の試験栽培をを行なっているが、商業的な栽培にはまだ数年かかる。 最初の商業栽培による緑茶は、今までの緑茶と違った香りになる。 我々はこのオーストラリア独自の緑茶を輸出することを計画しており、オーストラリアン
ヒュージョンの緑茶を提供する」と話した。 (Source: ABC, 23/06/09 "Green
tea getting cold")
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07月01日2009年 |
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フランスのシェフ協会と南オーストラリア州産シーフードの契約 |
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南オーストラリア州政府は、フランスと同州で獲れるシーフードに関する契約によって、ほかのヨーロッパ各国も興味を注いでくれることを期待している。 同州政府とヨーロッパのシェフの協会であるEuro-Toques
Internationalとの契約の署名で、南オーストラリア州のシーフードが400人以上のフランスのシェフのメニューに使用されることになる。 またこの契約は、南オーストラリア州とフランスのトレーニングのパートナーシップも含まれている。
同州政府のポール・カイカ 農業・食品・水産相は、「この契約のなかの14万ドルのオーダーは水産養殖事業の生産向上につながる。 水産養殖業界は昨年度から生産額を25%上げている。 そして、今回の契約で、すでに3,000人を雇用しているこの業界の成長を期待している。 この契約によって、一流のシェフに南オーストラリア州のシーフードを見てもらう機会ができ、ヨーロッパの中でも大きな市場のフランスで、我々の水産養殖業界との接点ができる。 今後パリ、フランスをほかのヨーロッパの国々への市場拡大の出発点としたい」と語った。 (Source:
ABC, 25/06/09 "France says 'oui' to SA seafood")
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07月01日2009年 |
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ヨーロッパの豪産羊肉の輸入枠拡大に期待 |
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オーストラリアの羊農家は、ヨーロッパの豪産羊肉の輸入枠の拡大に向けた新しい協議に期待している。
現在オーストラリアは約1万8,500トンの羊肉しかヨーロッパに輸出することが出来ない。 しかし、ニュージーランドは20万トン以上を輸出している。 昨年ドーハで開催された世界貿易機関(WTOで)の貿易協議では、農業などの問題は据え置かれていた。
オーストラリア羊肉カウンシルのケイト・ジョゼフ会長は、貿易交渉者と会ってヨーローパから戻ったばかりで、「今年の末にドーハで協議が再開することになる見通しで、これは本当に前向きなことである。 もし協議が再開されれば、ヨーロッパの豪産羊肉の輸入枠の拡大が期待でる。 そうなったら我々は全力で取り組む」と話した。 (Source:
ABC, 09/06/09 "Sheep industry hopeful of better quotas for European
trade")
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07月01日2009年 |
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中国が豪産カンガルー肉の輸入を許可 |
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5年間に及ぶ交渉のあと、中国当局はオーストラリアのカンガルー肉の輸入を許可する貿易協定に署名した。 この協定の署名は、ロバの肉の輸入を許可することになった同じ日に行なわれた。
クイーンズランド州のカンガルー処理業者のジョン・ブーリー氏は、「我々の産業にとって大変大きな勝利である。 ロシアがオーストラリア産カンガルー肉の輸出量の70%以上を輸入している。 中国もロシアに劣らないくらいのカンガルー肉を輸入し、我々の現在の生産量以上になるかもしれない」と話した。 (Source:
ABC, 25/06/09 "Roo meat cleared for sale to China")
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07月01日2009年 |
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野生の鹿の商業捕獲の許可を求める − タスマニア州 |
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