投資管理制度(MIS-Managed Investment Scheme)による大手アワビ養殖業者の Australian Bight Abalone Group(ABA)が任意管理(Voluntary Administration)に入った。 McGrath Nicols Partnersが管財人に選任され、同社は声明で、「最近の投資管理制度企業2社の経営破たんにより、金融機関からの借り入れが困難となり、また一般投資家からの投資が減少したことで、経営状況が悪化し、今回の決定にいたった」と発表した。 
  同社のアンドリュウ・ファーガソンCEOは、役員会の決定に理解を示し、「今後は当社の幹部スタッフ、管財人、株主と協力して、グループ事業の継続に努力し、事業の売却の可能性も調査していく」と語った。 またティペン・オレガン会長は、「同じ経営形態の、グレートサザン社とティムバーコープ社の経営破たんが、この業界すべてに影響している。 役員会は、投資家にとって節税効果のあるこの投資管理制度モデルについて自信が持てなくなっている。 今年の我社に対する投資家からの投資額が昨年と比べて77.6%減り、我々が目標としている額の86.7%であった。 経営陣は今後管財人と協力して、従業員やアワビ養殖者にとって最善の方法を模索していく」と語った。 
  ABAはオーストラリアで最大の海上アワビ養殖業者で、少なくとも1,400人の養殖者を雇い、過去4年間に4つのプロジェクトに4,200万ドル以上投資をしている。 (Source: SMH/AAP, 02/07/09 "Australian Bight Abalone fails")